大学祭での模擬店にあった男子学生の占い館
占いジャンル | 鑑定士 |
---|---|
対面占い | 占いの得意な男子学生 |
ユーザー年齢 | 地域 |
25歳 | 神奈川 |
占ってもらった内容 | 評価 |
恋愛 | ★★★★★ |
4年ほど前のことです。私には年の近い従姉妹がいて、彼女の通う大学の大学祭に是非遊びに来て欲しいと誘われました。幸い予定もなかったので誘われるまま遊びに行き彼女と一緒に大学祭を見て回ったのですが、ひと通り学内を見学し終わると彼女は「絶対に行きたいところがある」とサークルの模擬店が並ぶ場所へと歩き出しました。
従姉妹は結構真剣な顔をしていたのでどうしたのかなと思いながらついていくと、辿り着いたのは真っ黒い暗幕が垂れ下がったとある模擬店でした。
ダンボールに手書きで書かれた看板には『占いの館』の文字があります。いかにも胡散臭くて、どうせぼったくりの適当な店なんだろうと従姉妹にやめるように説得しようとしたのですが、よく見ると驚くべきことにその店には女性の長い行列ができているのに気づきました。
並んでいる人の顔は皆真剣で決して冷やかしではなさそうです。従姉妹が言うには、去年の学園祭でこの店に来た時に占ってもらったらとてもよく当たったのでまた今年も占ってもらいたい、当たると口コミで有名なので毎年この『占いの館』には行列ができる、とのことでした。つまり並んでいるのは全てリピーターのようです。
一体どんな人が占っているんだろうと興味は湧きましたが私は占いはあまり信じていません。そのためあくまで従姉妹の付き添いとして一緒に入ることにしました。長い待ち時間の後にやっと従姉妹の番になり薄暗い店内に入ると中にいた占い師はそれっぽい黒いマントを羽織ってはいたものの普通の男子大学生でした。
なんだかがっかりしながら適当に従姉妹と彼との会話を聞いていたのですが、彼女が終わった途端に何故か彼は私に声を掛けてきたのです。「この中から一枚カードを引いてください」と机に裏返しのタロットカードを並べます。しぶしぶ私が引いたのは『吊られた男』のカード。
「ああ、あなた『面倒な所に来たな、早く帰りたい』と思ってますね?」と笑われました。そして「あなたも占いたいので昼休みの後また来てください」と言われました。私は見知らぬ人に自分の悩みを相談したくなどなかったのですが結局従姉妹が熱心に勧めるので仕方なく午後一番にまた行列に並ぶことにしたのです。長い待ち時間がありやっと私の順番が来ました。
中に入りパイプ椅子に座ると先程の男子学生がタロットを机に置き、相談事を思い浮かべながらシャッフルするようにと私に指示します。一応恋愛相談ですとだけ言っておいたのですが、彼は並べたタロットを見てひと言、「二股されてますね」と発言したのです。これには驚きました。まさに私が悩んでいたのはそのことだったのですから。
その後半信半疑で占いを続けていたのですが、今の彼とは早く別れたほうが良いという結果で終わりました。そして、その占いのせいだとは思いたくないのですがその後すぐに私から彼氏に別れを切り出すと、彼氏はさっさと二股相手に乗り換えてしまい、悩んだ日々はなんだったのかと唖然としてしまいました。
『占いの館』は男子学生の卒業と同時になくなったそうですが、今でもあの人は占いをしているのだろうかと気になる時があります。
初めて占い編集部の感想
男子学生で当たる占い師ってスゴイ方も世の中にはいるんですね。しかも占いを的中させてしまうのでかなりの手練ではないでしょうか。ぜひとも占いを続けて多くの人の支えになってくれていると嬉しいですよね♪占いはちょっと知識があるだけでは具体性の高い占いはできません。この男子学生は占いが好きで数々の勉強をしてきたのだと思います。学園祭で行列ができてしまうほどなので一人で開業して占い師をすれば人気が出そうですよね。また投稿者さんも男子学生占い師さんの言う通り、別れて正解だったのではないでしょうか。こういった占いの経験も面白く大変参考になりました♪